この党首会談の狙いは一体なんだろう。
参院与野党逆転という事態を、政権発足1カ月経ってようやく認識した福田首相が、自ら民主党の小沢代表にアプローチした…
「一本の法律も成立してない」
会期末まであと10日余り。
最大の焦点である、新テロ対策特別措置法案の行方は暗たんたるもの。
与党内で本当に成立させようと思っているのは皆無だ。
参院から衆院に返付させ、3分の2の賛成で再議決しない限り、法案は成立しない。
テロ特だけではない。
どんな法案でも衆参で対応が違えば、両院協議会で成案得るか、再議決しない限りダメ。
再議決だって?
そんなことしたら「首相問責出すぞぉ」と脅しをかける民主党。
解散・総選挙なんて勘弁してくれ―という自民、公明両党。
「国益」とは裏腹に、与党内には衆院段階での審議未了廃案を求める声さえある。
参院に送ったら、何が起こるか分からない―。
意気地がない。
結局、心配なのは、自分の議席だけ。
最初から、やる気なんてないんだ。
給油活動継続が「国益」というのも、表向きだけの話。
政権をかけて「国益」を守ろうなんて、実のところ、与党の誰一人考えていない。
福田さんは、まじめに考えたわけか?
逆に、民主党内の方にこそ、「ホントに給油止めちゃっていいの?」と、心配している人が多かったりして…。
民主党は、与党が会期延長するのを待って、淡々と参院で新テロ対策法案を否決して、会期を残して衆院に回付し、与党がどうするのか、楽しみにしている。
ちゃんと再議決で成立させてくれるんだろうなあ、と。
会期残すって、法案成立が最優先だから、必要な日数は与党が取ってくれるでしょ。
再議決が無理な日数しか延長しないのだったら、それこそ与党の無責任体質がクローズアップされる。
臨時国会は2回まで延長できるんだ。
楽しみは、倍加するよなあ。
公明党は再議決に欠席するのか?
チルドレンも反対か?
まさかぶち切れて両院協議会を開けっていうんじゃないだろうなあ…、などと。
問責が嫌で、政府が「国益」をかけた法案を廃案にできるのか?
「国益」かけた法案が通らないんだったら、それこそ信を問わなければならなくなる。
最後の責任は、福田首相の肩に掛かっている。
無料ガソリンスタンドで国民に信を問うのか。
衆院で過半数を維持できたとしても、参院の逆転状況は変わらない。
また、同じことの繰り返しだ。
そんなこと、いまごろ分かってどうするの?
仲立ちはいまや、政治ブローカーみたいな大手新聞の「大先輩」(町村官房長官)とされる。
その意図がどうであろうと、話し合い解散か、大連立かと永田町は「総疑心暗鬼状態」に陥っている。
これほどの求心力の高まりは、二度と福田内閣に訪れないのではないか―と思われるほどだ。
小沢氏の方は、法案への対応を変えるわけにはいかない。
少しでも譲歩すれば、それこそ、変節と言われる。
だから、協議できるのは手続きだけだ。
3分の2の再議決でも、首相問責決議案は提出しない―が最大限の譲歩だろう。
明示はしないけれど、腹の擦り合わせぐらいか。
だって、憲法59条に書いてある。
正当な議会の手続きだ。
そうしないと、公明党も再議決に賛成できない。
でもね、国会の論議が熱くなって、政局に勢いがついてしまったときは、だれも止められない。
一寸先は闇。
もし、問責出されたら、解散が嫌だからって、首相辞任できるかな。
顔を替える…。
問責が通っても、不信任決議案と違い、拘束力はないから、そのまま続投という手も。
それでも、来年の通常国会は冒頭から荒れる。
となると、1月選挙か?
年越してまで、覚えてないよ、という声もある。
さてさて…。
大連立?
大政翼賛会かい?
自民党が民主党に首相の座を譲るか?
そんなこと、できるわけないでしょ。
小選挙区の調整ができない。
そんなこと、自明の理。
政権維持だけしか存在意味のない自民党。
その最後の叫び、か。
連立してから政党を割る?
ナンセンスでしょ。
政策が一致できないなら、最初から連立なんてできないよ。
福田さんは、小沢氏への「低姿勢」の意味を、理解していない。
政策を「丸のみ」しなければ、低姿勢とは認めてくれない。
丁寧にやることとは、違う。
自自連立で苦労した小渕さんの末路を思い出す。
「政局」の小泉純一郎が、「真正保守」の安倍晋三が自民党を壊した。
この危機を招いた。
自民党は、すでに最終局面にある。
青息、吐息なんだ。
民主党が一枚岩でいる限り…。
それを延命させようという「大先輩」諸兄。
老人のたわ言、お節介はもうやめてくれ。